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安野屋の家

敷地は、富山市中心部から徒歩圏内にある閑静な住宅地です。三方を隣家に囲われ、唯一ひらける接道面は西側という閉じられた環境ですが、建主は、開放的で自然を感じながら暮らせる住宅を要望されました。そこで、敷地内にL字型の建物を配置することで、隣家に囲われた大きな中庭状の空間を計画し、周辺とのバッファーゾーンを創り出しました。家族室や各個室は2階レベルとし、この中庭に向かってひらくことで、プライバシーを確保しながらも開放的で良好な住環境を形成しました。また、通りを歩く人からも2階に浮いた建物ボリュームの先に、中庭の風景が垣間見える計画としました。暮らしが中庭を介して通りに溢れることで、豊かな街並みづくりに寄与できる住宅を目指しました。

建設地 富山市安野屋町
構造規模 鉄骨造3階建て
主な用途 専用住宅
延床面積 341㎡
写真撮影 内山昭一