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米田すずかけ台コミュニティセンター
富山市北部の住宅団地内に建つ公民館の建て替え計画です。既存の公民館は、日ごろから丁寧に使用され、地域の夏祭りの拠点など、住民から愛される公民館でした。しかし、団地造成から年月が経ち、老朽化が進んでいたために、新たな敷地に建て替えることになりました。新しいコミュニティセンターを熟成した住宅地の中にいかに馴染ませるかが、計画の要点となりました。建物は、軒高を最小限に抑えた下屋を建物四周に配し、その上に大屋根を架ける構成とすることで、隣家との離隔を十分に確保でき、住宅スケールに馴染む外観としました。周囲の住宅が近接して建つ中で、大屋根に設けたハイサイドライトからは、安定した光を室内のあらゆる場所に届けることができます。内部空間は、集会室や和室、廊下などの各室を可動建具でフレキシブルに間仕切ることができます。個室としても、大きな1室空間としても自由に使える構成としました。夏祭りの宴会や地域の集会など、多様でラフな使い方ができることで、住民の新たな拠り所となることを目指しました。
建設地 | 富山市米田すずかけ台 |
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構造規模 | 木造平屋建て |
主な用途 | コミュニティセンター |
延床面積 | 135㎡ |
写真撮影 | 内山昭一 |